脳神経センター
金沢西病院 脳神経センター
1998年の脳神経センター化が構想され、1999年4月から金沢西病院脳神経センターが設立されました。 現在は『認知症支援地域ネットワーク』を設立し、脳神経医療の充実を図っております。
脳神経名誉センター長 ご挨拶
本院は、農村医学を設立のポリシーとして開設されたと伺っているが、金沢市を含む石川県の発展と相まって、 いまや都市型医療にも対応する多様な医療活動を行って、今日に至っている。脳神経センターは、菊地名誉理事長の熱意により平成11年に開設された。 本来、病気の治療は、原因・病態論に立脚すべきであろう。私の専門の神経免疫学の分野でも、中枢、末梢神経系の諸疾患で新しく発見された 抗体により、特異な臨床像を示すタイプがあることが明らかとなり、夫々に対する治療法も開発されてきた。癌患者で、転移ではなく免疫学的機序で 神経症状が起こる傍腫瘍性神経症候群の研究は癌の早期発見、早期治療に寄与してきた。 病因・病態論と治療方針は矛盾することなく並立するのが理想的であるが、 臨床医として既成の学理で必ずしも治療法が決められないことに遭遇する。かつて“脚気”の治療について森欧外の「細菌説」(学理教条主義)と 高木兼寛の「栄養説」(臨床経験主義)との対立が、学問上の机上論争に止まらず、国家・国民に多大の迷惑をかけた明治時代の出来事は、 医学だけでなく社会的にも責務を負う医師の心すべきことである。病気の背景に社会的原因はないか、よかれと思って処方する薬が別の病気を つくっていないか、理屈には合わないと思われる患者さんの訴えの中に病因を知らせる事実がかくれていないか、という配慮も重要である。 脳神経センターの歴史は、このような思いで今日に至っている。
脳神経センター 名誉センター長
高守 正治
金沢西病院の脳神経医療体制
金沢西病院で脳神経医療を担っているのは主に、脳神経内科、脳神経外科、整形外科、リハビリテーション科です。脳神経内科は高守名誉センター長、 丸田センター長を中心に医療を行っています。脳神経外科は林康彦医師(金沢医科大学特任教授)、整形外科医師が診療を行っています。
脳神経センター医師のご紹介
脳神経センター医師のプロフィールについては 脳神経内科 をご確認ください。
当院リハビリテーションスタッフ
理学療法士、作業療法士、言語聴覚士が常駐しており、患者住居地域にあった他医療機関との協力連動を行うことで、最先端医療を可能にしております。
認知症への取組み
金沢西病院内に金沢市地域包括支援センター「えきにしほんまち」を併設しています。当事業所では2006年より、認知症の高齢者とその家族を 支援する地域ネットワークづくりを推進しています。ネットワークでは、医療関係者のみでなく、警察などの公共機関のほか、銀行など地元の企業、 老人会・町会・民生委員など地域の住民が一体となって、人に優しい街づくりを行っています。その一貫として、金沢市と協力した認知症 サポーターの養成や、認知症予防教室の開催など、草の根から活発に活動しています。また認知症はその予防が大切であるため、金沢市もの忘れ予防 事業にも協賛し、当センターが同事業もの忘れ健診の2次および3次健診施設として、早期発見、早期治療に努めています。このように認知症に対する 予防医療の経験を今後地域へ活かしていきます。
地域ネットワークで認知症の高齢者とそのご家族を支援
金沢市が実施しております、地域で生活する高齢者が、認知症という病気になっても住み慣れた地域で安心して生活できることを目的とした、認知症サポーター認定所に当院も登録しております。
専門診療のご案内
もの忘れ外来の診療についてご説明しております。ご本人、ご家族様で「もの忘れ」で気になったことがありましたら、受診することをおすすめしております。
※ 詳細は 脳神経内科 をご確認下さい。